What is "Nudge" Agent"?
“ナッジ ”エージェントとは?
研究の概要
このページでは,我々が提案している「“ナッジ”エージェント」について紹介します.ご興味をお持ちの方は,以下の“ナッジ”エージェントの論文をご参照ください.
行動経済学において提唱されている“ナッジ” (nudge) は「ほとんど気づかないくらいにささやかな方法」で人々を健康や幸福へと導く戦略 "Nudge" [Thaler 08]として知られ,Thaler は当該研究の業績により2017年にノーベル経済学賞を受賞した.
AI や IoTなどの情報技術の急速な発展により,社会システムのリデザイン (再構築) が求められている現在,我々は “ナッジ” を「心のナビゲーション」として捉え,それをこれまで研究を進めてきた Human-Agent Interaction (HAI) の基盤技術により“ナッジ” エージェントとしてモデル化および実装することにより,人々をウェルビーイングへと導くことが可能な,新しい社会的インタラクションの枠組みを提案する.
本研究テーマはきわめて学際的であるため,HAI研究者およびAI研究者ばかりではなく,心理学,行動経済学,神経科学の研究者との協働により議論を深めていきたい.
テーマの例としては以下が想定される.
- 人の意思決定を促すエージェントのモデル化と実装
- 「心のナビゲーション」としての”ナッジ”の役割と機能
- 人の意思決定に影響を与える要因についての心理学的考察
- 認知的バイアスがHAIのインタクラションに与える影響
- 時間と意思決定:神経経済学の視点から
活動状況
2019年度 人工知能学会にてオーガナイズドセッション「“ナッジ ”エージェント:人をウェルビーイングへと導くエージェントの構築へ向けて」を行いました.
OSの論文は以下にありますので,ご参照ください.
- [1G3-OS-13a] OS-13 “ナッジ”エージェント:人をウェルビーイングへと導くエージェントの構築へ向けて (1)
- [1G4-OS-13b] OS-13 “ナッジ”エージェント:人をウェルビーイングへと導くエージェントの構築へ向けて (2)
2020年度 人工知能学会にてオーガナイズドセッション「“ナッジ ”エージェント:人をウェルビーイングへと導く環境知能システムの構築へ向けて」を行いました.
OSの論文は以下にありますので,ご参照ください.
- [3J1-OS-9a] OS-9 “ナッジ”エージェント:人をウェルビーイングへと導く環境知能システムの構築へ向けて (1)
- [3J5-OS-9b] OS-9 “ナッジ”エージェント:人をウェルビーイングへと導く環境知能システムの構築へ向けて (2)
2021年度
- “ナッジ”エージェントに関する論文が出版されました.
Chenlin Hang, Tetsuo Ono, Seiji Yamada (2021).
Designing Nudge Agents that Promote Human Altruism. The 13th International Conference on Social Robotics (ICSR 2021).
arXiv:arXiv:2110.00319
研究予算など
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